2009年7月16日
七色の声
以前、ニュースを読むのが上手いなと思っていたアナウンサーの言葉で、「七色の声を目指しています」というのがありました。私は、『へ〜え』と思い、その後注意して聞いてみました。確かに、固いニュース、和やかでホットな話題、事件、スポーツの勝敗、、、などなど表情だけでなく声色もすごく変化を付けている事に気付きました。
ピアニストのアルフレッド・コルトーが、レッスンをしている様子が録音されたCDがありますが、そこでも、レッスンの曲の背景や雰囲気を生徒さんに喚起させる様な声色(それも良い意味での演技性があり、迫って来るものがありました)で、その曲の中へとぐいぐいと導いていて、印象深いものでした。
それらの影響か、私もレッスンでは「七色」の声とまでは行かずとも、生徒さんに話すTempoや、声の表情は、やはり曲のやっている場面場面や、年齢に応じても、少しずつ変化をつけています。決して作為的にではありませんが、そうすると、引き込まれる様に生徒さんの演奏が表情豊かに変わって行くのが楽しみなんです
あまりに疲れた時など、「モノトーンの声」にならない様だけは気をつけたいものです
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