つぶやきのピアニスト〜グールド

コンサート会場を嫌い(31歳以降)、カナダのトロントの自宅や別荘で、録音ばかりしていたピアニストのグレン・グールド。

海外の特別番組用のVTRで、ピアノに覆いかぶさる様な姿勢で、奇妙な唸り声など発しながら弾いているのを観た事があります。

グールドといえば、バッハのゴールドベルク変奏曲の録音が素晴らしいことで知られていますが、私は、もの凄く遅いグリーグのソナタや、素敵なバッハインベンションや、他一枚のCDと、読み切らずに本棚にある一冊の伝記しか、グールドを知らないので、ここで詳しい事は書けませんcoldsweats01 つぶやきのピアニスト〜グールド
しかしながら、ソローの「ウォールデン 森の生活」が愛読書だったというのは、社交を絶った彼の晩年の姿とだぶるような気がします。

本番でも唸り声を発しながら演奏するピアニストは、幾らでも居ますが(最近は、前ほどみませんが)、何故か、カナダのガイドブックにグールドが出て来たのをきっかけに、奇才と呼ばれるグレン・グールドを、取り上げてしまいましたsweat01 つぶやきのピアニスト〜グールド

カテゴリー: ピアニスト — admin 10:54 PM  コメント (0)

「ピアニストは八百屋さん?」!?

100729 1827282 225x300 「ピアニストは八百屋さん?」!?
昨日、ご紹介致しましたジェルメーヌ・タイユフェールのCDは、こちらがおすすめです。


フランスの花々~花岡千春 タイユフェールを弾く

41OK1E3aHuL 1. SL500 SS100  「ピアニストは八百屋さん?」!?

花岡千春先生は、私の敬愛する恩師の芸大時代の同門のご友人でもあり、現在、国立音大の副学長でいらっしゃいます。


恩師からよくお話しを伺っていたので、リサイタルにも何度か行かせて頂いたのですが、演奏も、コンセプトも、そして、ご自身で書かれていらっしゃるプログラムノートが最高に素晴らしいのです!


ソリストから寄せられる信頼の厚い伴奏をなさっている事も、良く知られておりますが、特に、日本歌曲や童謡・唱歌の伴奏をなさったCDは、その叙情的な音色に深く感服し、目指す演奏の鏡と仰がせて頂いております。


ここで勝手にご紹介させて頂くのも恐縮してしまう程ですが、ご著書「ピアノを弾くということ。ーピアニストは八百屋さん?」では、「ピアノを弾くことは、特別なことではない」、他の職業と同じなんだと言った、意識改革を促して下さる真摯なお人柄の伝わる書籍です。


こうした素晴らしいピアニストが、そう仰ることに、深く感銘を受けると共に、あのなんとも言えず人々を魅了する音楽性は、そこから来るのかしらと、ふと思ったり致しました。


ピアノ講師としての私の一日は、ピアノを拭く事から始まります。

生徒さんを待ちながら、掃除に励むひとときに、よく、ハタキ掛けをしている果物屋さんを思い出しては、「八百屋さんnote 「ピアニストは八百屋さん?」!?」と心でつぶやきニンマリしたりしていますhappy01 「ピアニストは八百屋さん?」!?

カテゴリー: ピアニスト, , 音楽 — admin 1:31 PM  コメント (4)

ペルルミュテールの喜びの島や水の反映のCD

ペルルミュテール セーヌ河<p>
先日、ペルルミュテールの、手に入らないでいたCDが届きました!
   
注文してから一ヶ月も待っていたので、きりんの様に首を長くして待っていたのです♪

バッハのイタリアンコンチェルトや、ドビュッシーのピアノのために、映像I、喜びの島、ショパンのマズルカ、タランテラが入っていました。

私は、ペルルミュテールの弾く喜びの島がお目当てで買ったのですが、驚いたのは「映像」の「水の反映」でした!

ピアニストによっては、あまり映えない感じも受けるこの曲を、文字通り瑞々しく美しい弾けんばかりの水の描写!!

79歳から82歳にかけての演奏とは思えません。

ペルルミュテールは、近代の作曲家モーリス・ラヴェル直々に、ラヴェルの全曲を教えを受けに、はるばる何時間もかけてレッスンに通ったtrain ペルルミュテールの喜びの島や水の反映のCDということが知られていますね。

ラヴェルの演奏も、勿論、決定版のように素晴らしいですが、モーツアルトや、ショパン、ベートーヴェン、ドビュッシー、フォーレの演奏も録音しています。

奇を衒った所がまるで無く、音色は品格が溢れ格調高く、構成感がしっかりしているピアニストです。

良く知られた方の中では、ピアニストの横山幸雄さん(辻井くんの先生)が、ペルルミュテールのご存命中に教えを受けたくてパリに留学し、ジャック・ルヴィエにもみて頂きながら、師事する幸運に恵まれたそうですね。

それにしても、このピアノの音はなんだろうconfident ペルルミュテールの喜びの島や水の反映のCD
私のお気に入りCDがまたひとつ増えました!

カテゴリー: ピアニスト, 音楽 — admin 12:00 AM  コメント (4)

軽やかで流麗な奏法〜素晴らしい評伝から〜

100308_185550~000第二次世界大戦の頃の日本のピアノ界に、わずか19歳でデビューした安川加壽子氏。

ドイツ系統の演奏が主流だった当時の日本の楽壇に、フランスの音楽とそのピアニズムを、自らの演奏を持って紹介し、30歳で、東京芸術大学の教授に就任なさった方です。

以後40年間、演奏活動をなさり、教鞭をとられ、数々の傑出したピアニストを輩出し、様々な音楽協会の長を務められました。

そのご高名やお姿は、私も少女の頃から音楽誌などで拝見していましたが、その安川氏に幼い頃より教えを受けられた恩師に、大学からお世話になる幸運に恵まれたことは、私の最大の幸福です。

「ピアノのABC」や「メトードローズ」「ピアノのテクニック」の校訂者、翻訳者として、学習者の方々もご存知のお名前と思いますが、その人となり、レッスンの様子、ピアニストとしてのご様子などを、丹念に描き出された書籍がありますので、ご紹介します。(上の画像にて。)

教室のご父兄の方々にも、是非お読み頂きたい書です。

ピアノの世界の奥深さに触れることが出来ます!

カテゴリー: ピアニスト, ピアノ教育, — admin 11:31 PM  コメント (0)

もうすぐ返却、ピレシュのDVD

昨年、マリア・ジョアン・ピレシュのレッスンが、NHKで放映してた事を、あとになって知り、慌てて岡山の友達に貸してもらった録画を、返すときが近づいて来ました。

いまさら…ですが、感想を。

ピレシュが、NHKのレッスンシリーズに出ることは意外でしたが、素晴らしい珠玉のレッスンですね!水は低きに流れることを実感しました。

ピレシュの要望で、受講生が聴き合うワークショップの形を取っており、さらに、オランダから秘蔵のお弟子さんであるカワイイ兄弟を呼び寄せた様子でした。

「こういうレッスンは、誰がメンバーにいるかも重要だから」みたいな事が記述されていますが、他の受講生とは圧倒的に一線を画した演奏でした。

ピレシュの自己の確信に満ちた慈愛あふれる演奏は、いつ聴いても心からの敬服の念を覚えますが、その愛蔵の弟子に対する愛情と、揺るぎない信頼が見て取れ、いかに、人間関係において、信頼関係が大事かを思い起こさせてくれます。

相手の気持ちを推し量る思いやりに満ちた観察力が、レッスンの中で光っていました。

ピレシュのコメントからは、本当に自己と向き合い対話してきた人間からしか発せない様な、深いメッセージがあります。

ば〜んとまとめて友達に送ってもらって、本当に助かった録画のDVDですが(感謝happy02 もうすぐ返却、ピレシュのDVD!)、彼女も飛び飛びに録画していたので、実際に放映されていた2008年秋冬と、再放送の在った2008年春から初夏に、実際に観る事が出来なかったのが、残念に思います。

カテゴリー: ピアニスト, 音楽 — admin 12:21 AM  コメント (0)

コルトーの名言

パリの冬〜クリスマス会に向けてのレッスンで、突如思い出した言葉〜

「単に難しいパッセージをそのまま練習するだけでなく、そこを基本的な特質にまで掘り下げて、そのパッセージに含まれている難しさを勉強する」 by:アルフレッド・コルトー

クリスマスの曲は、もともとがピアノのために作られた訳ではなく、しかも、ポピュラーの要素がふんだんに使われたアレンジになっていたりする為、みなさん、大変そうにしていますnote コルトーの名言
 

バランス良く、色々なことをやっていくのは大切ですので、この「指使い等、多少弾きづらい曲」の経験も、いつか役に立ちますcrown コルトーの名言(現代の作曲家の伴奏の折りなどでも…etc.)

冒頭の、コルトーの名言が、非常に意外な曲でまで役立ちました!

カテゴリー: ピアニスト, ピアノ教育, 音楽 — admin 10:23 PM  コメント (0)

水を得た魚のようなバッハの演奏!

昨日は、鈴木美奈子先生のシンポシオン仙台公演でしたnotes 水を得た魚のようなバッハの演奏!
テーマは音楽の父、バッハsign01 水を得た魚のようなバッハの演奏!
演奏の合間のトークの中で、ご自身が語られている通り、バッハはかなり美奈子先生のお好きな、ウエイトの高い作曲家であり、本当に弾きたいものを弾いていらっしゃる気概と作曲家への畏敬の念(かしこまって…といった感じではなく、理解に結びついており)と深い愛情が、凄く伝わって来る活き活きとした演奏に吸い込まれました。

よく、コンサートでは、聴衆目線で選曲したものと、演奏者が本当に弾きたいものを弾く場合があり、私は、後者の方が、聴衆には訴える力が大きいと思っています。

ですので、装飾音の扱いといい、各声部の心ゆくまでのほとばしりといい、まさに、水を得た魚のように(この表現が適切かわからないけれど)、才気あふれる生き生きとして素晴らしいバッハの演奏でした。

或る瞬間は、深い陰影を、、そして、或る時は、迸り踊りだす様な弾けるリズムを、、小宇宙をみるような多彩な響き。こんな素敵なバッハを聴いたら、バッハが苦手な生徒さんなども、目が開かれるだろうなconfident 水を得た魚のようなバッハの演奏!なんて思いながら、バッハの進取の精神にも触れた思いがしました。

バッハという作曲家は、建築に例えて言うなら、ロマネスク様式の様な精神的な温もりと、ゴシック様式の様な壮麗さを併せ持ち、そして勿論、バロック様式の時代に生きた作曲家なのだと認識しました。

いつもながら、トークも絶妙でしたhappy01 水を得た魚のようなバッハの演奏!
非常に集中力の高い演奏と、場が和み、リラックスさえしてしまう愉しいトークの妙です♪

私は、久しぶりでお目にかかりましたが、帰り口にお立ちになって、聴衆を見送る美奈子先生に、「遠くから、本当にありがとうね!(その他、沢山の言葉をかけて頂きました。)」と呼び止めて頂いて、『先程まであんなに集中力のいる曲を弾いていらしたばかりなのに、何故、こんなに心配りが出来るんだろうshine 水を得た魚のようなバッハの演奏!』と感激しました!

カテゴリー: ピアニスト, ピアノ教育, リサイタル — admin 12:59 AM  コメント (0)

鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン)

10月31日(土)5:00〜(仙台市ヤマハ6F、コンサートホール)と、11月15日(日)5:00〜(護国寺、同仁キリスト教会礼拝堂)に、鈴木美奈子先生のリサイタルが行われます。

シンポシオンと名付けられた大人気のコンサートシリーズは、今回で4回目diamond 鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン)
今年は、バッハですhappy01 鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン)
 
シリーズl:ベートーヴェン、ll:シベリウス、lllはシューベルトでしたが、いずれも「不滅の恋人」「シューベルティアーデ」など、作曲家に深く関連したテーマがあり、愉しいトークを交えながら、演奏されますnote 鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン)
 
SYMPOSIONとは、「古代ギリシャの人々は、食後にワインの杯を傾けながら、声高らかに、都市や学問、芸術の話に花を咲かせた……その宴のように、音楽で素敵な時間を共有/共感したい。」という、鈴木美奈子先生の想いが込められていますshine 鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン)
 
このコンセプトの面白さと、美奈子先生の美人で知的な姿には、うっとり!しかも、内容が濃いのですnotes 鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン) フランクの、「前奏曲、コラールとフーガ」も楽しみです。

仙台は、来週末です!是非、お出かけ下さいませupwardright 鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン)
 
青葉城址の紅葉がお堀の水面に舞う姿maple 鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン)が綺麗でしょうし、松島の牡蠣も絶品、そして仙台のお寿司は(うまい鮨勘でも!一番町店がおススメ)ネタが違いますよーcatface 鈴木美奈子先生のSYMPOSION(シンポシオン)

カテゴリー: ピアニスト, ピアノ教育, リサイタル — admin 7:19 AM  コメント (0)

エリック=ハイドシェックのリサイタル

今夜は、紀尾井ホールでハイドシェックのリサイタルでした。

プログラムは、ハイドンのソナタ、シューマンの子供の情景、ハイドシェックの自作曲、ドビュッシーの子供の領分です。

古典派は、私の聴き方に問題があるのか、高音のタッチがちょっと気になるのですが、それでも、構築性が素晴らしかったです。

子供の情景の2曲目の「異国から」を流麗に捉えた発想や、各曲のキャラクターを見事にとらえた演奏でユニークでチャーミングなシューマンでした。ハイドシェックらしいオリジナリティが溢れていました。

流石なのは、ドビュッシーの子供の領分icon razz エリック=ハイドシェックのリサイタルです!

CDで聴いてしまうと、ついつまらなく聴こえてしまうこの組曲、もう最初の「グラドゥス・アド・パルナッスム」から、『わあ〜、まさにドビュッシーだ〜heart02 エリック=ハイドシェックのリサイタル』と嬉しくなりましたconfident エリック=ハイドシェックのリサイタル
 

アンコールは、盛りだくさんで、フォーレのノクターン3番lovely エリック=ハイドシェックのリサイタル(これが、今夜一番の収穫shine エリック=ハイドシェックのリサイタル)や、ドビュッシーのプレリュードの様なフランスもの(まさに、本領発揮ですねheart04 エリック=ハイドシェックのリサイタル)耳が喜んでしまいますear エリック=ハイドシェックのリサイタルhappy02 エリック=ハイドシェックのリサイタル

他にも、ベートーヴェンのバガテルやバッハ(これも美しいバッハでした)まで、思い出しては弾く…みたいな感じにどんどん出てきて、最後はお茶目に投げkissmark エリック=ハイドシェックのリサイタルまでして(いつものパターン☆)ステージを後にしていましたpaper エリック=ハイドシェックのリサイタル
ああいう演奏を聴くと、ピアノは男の楽器だなと思ってしまいますnight エリック=ハイドシェックのリサイタル

カテゴリー: ピアニスト, リサイタル — admin 11:57 PM  コメント (0)

台風11号typhoon 嵐で凄い雨となり、急遽、雨の曲特集に〜rain 嵐
Beethoven「テンペスト」、Debussy「雨の庭」と、Brahmsのヴァイオリンソナタ「雨の歌」をとり上げます。

ハイドシェックの弾く「テンペスト」〜デモーニッシュで激しい気迫が、まさに嵐の様で凄まじいですtyphoon 嵐
 このソナタが完成した1802年…の秋と言えば、ベートーヴェンが「ハイリゲンシュタットの遺書」を二人の弟に宛てて書いた年です。

高校生の時以来ですがsweat01 嵐、この機会に改めて精読してみました。(3ページ分位です)

この遺書を契機として、その後、傑作の森と呼ばれる名作の続出は有名なエピソードですが、ベートーヴェンdrama 嵐の気持ち、何分の一かでも判るなあ〜。

 子供達が曲を勉強する時は、つい、ずっと前に生きていた作曲家の生身の感情に触れる事はしづらいだろうけれど、偉大な作曲家のことを、是非、皆と同じ様に血が通って生きていた人間として、曲に接してほしいな〜と願っています!

 さて、「版画」の3曲目の「雨の庭」は、これまた、ハイドシェックのCDで聴いてみました。このピアニスト、パリ市内での移動を自転車でする事が多いらしく、「自転車で雨の中を子供が駆け巡っている感じの演奏」という評論家の弁が固定観念化している私ですがsweat02 嵐、言い得て妙ですmist 嵐bicycle 嵐mist 嵐
自由奔放で遊び心がある演奏が、たいへん好きなハイドシェックlovely 嵐
有名なシャンパン醸造元wine 嵐のお家に生まれ、そこに演奏にお呼びしたコルトーの門下生になって、その個性を存分に開花させました。

 次は、ブラームスの「雨の歌」。これは、リヒテルとカガンのCDを、昔、従兄弟に何かを訳してもらったお礼にあげてしまってから手元に無いのですが、何度かリサイタルで耳にします。冒頭の、優しい雨の雰囲気がとても好きです。深くしみじみとした曲想、秋に聴きたい一曲ですmaple 嵐
 

雨にも、さまざまな雨がありますねrain 嵐typhoon 嵐mist 嵐wink 嵐

カテゴリー: ピアニスト, 音楽 — admin 12:00 AM  コメント (0)
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